エクセルで将来の業績、価格、人数などを推計する

FORECAST.LINEAR関数を使って単回帰分析する

単回帰分析は既知の説明変数と目的変数から傾向を分析し、将来の目的変数を予測する(データの季節性は考慮しない)。

上画像の赤四角で囲った部分は、任天堂の過去5期の売上高と経常利益だ。この過去の業績データを元に将来の業績を予測する。

①セルB8を選択し。②「関数の挿入」ボタンをクリック。

表示されたウィンドウの③関数の検索ボックスに「forecast」と入力し検索開始をクリック。④一覧に絞られた関数が表示されるため、「FORECAST.LINEAR」関数を選択。OKボタンをクリック。

関数の引数ウィンドウが表示される。⑤Xには時系列の算出したい年月(決算期)を指定。

⑥既知のyには推計の基になる過去の売上高のセルB2~B7を指定。

⑦既知のxには過去の年月(決算期)のセルA3~A7を指定。

最後にOKボタンをクリックして確定。

⑧セルB8に推計値が算出された。

さらにセルB8の右下にカーソルを持っていき、小さな■が表示されたらクリックしながら下へドラッグ(オートフィル機能)。

セルB8の下のB9、B10も同じく計算され推定値が表示された。

経常利益も同じように推計する。「既知のy」には過去の経常利益C3~C7を指定する。

 

TREND関数を使って重回帰分析を行う

単回帰分析は一つの説明変数で目的変数を計算するが、重回帰分析は結果に関係のありそうな複数の説明変数を用いて目的変数を計算する。エクセルで重回帰分析はTREND関数を使う。

上記は日本の「総人口」と「平均年齢」という2つの説明変数から、将来の「実質GDP」という目的変数を予測してみる。あくまでサンプルのため、選んだ説明変数が推計に適切かは考えない。

赤枠が既に結論の出ている実績数値。青枠の2016年以降のGDPを求めてみる。

①セルD7を選択し、②「関数の挿入」ボタンをクリック。

関数の挿入ウィンドウが表示される。③「関数の検索」に「trend」と入力。④「関数名」に「TREND」と表示されるため選択しOKをクリック。

表示された「関数の引数」ウィンドウの⑤「既知のy」には過去の目的変数である実質GDP(D2~D6)を選択。

⑥「既知のx」には過去の説明変数である「総人口」と「平均年齢」(B2~C6)を選択。

⑦「新しいx」には推計したい結果の説明変数(B7~C7)を選択。OKボタンをクリック。

OKボタンをクリック。

推計された実質GDPが表示された。

さらに⑧オートフィル機能を使い残りのセルにコピー。2017~2020年の実質GDPも自動計算された。

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